私のiPhone3Gが破損して3GSに変わるまでの顛末

もはや生活に欠かせない相棒となっているiPhone。皆さんも愛でていらっしゃるかと思います。


この度発売当時に購入してそろそろ丸2年が経過しようとしていた愛しのiPhone3Gが私より先に旅立ったのですが、今後同じような悲しい思いをされる方の参考になればと思い、再び我が手にiPhoneが戻ってくるまでの顛末を書き残しておきたいと思います。


突然の別れ

いつものように日常の記録としてカメラで写真を撮りTwitterにポストする等の自己満足行為で悦に入りつつ、その日もiPhoneと戯れていました。

最後にホーム画面を確認したのが午後10時頃。再びiPhoneに手をかけた午後11時半には電源が切れている状態でした。

この間ただ置いていただけ。


蘇生処置

「ああ、またいつものように機嫌を損ねてるんだな。かわいいけど憎らしいやつめ」

私はそう思い、手馴れた手つきで本体右上の電源ボタン、ホームボタンを同時押しし、リンゴマークが出るその瞬間までじっと待ち続けました。


その状態のまま10秒、20秒と時間を過ぎ、30秒ほど経過した時、僕の頭の中にどんよりとした不穏な気配が立ち込めました。


手汗がじわりと出てくるのを感じながら、google先生に問い合せる事しきり。
しかし、出てくる情報はどれも「電源ボタンとホームボタンの長押し」ばかり。しかも最長でも20秒で復帰したという内容。


それから、母艦のMacにUSBで繋ぎつつ長押し、コンセントから電源を供給しつつ長押し等、考えうる限りの蘇生処置を行いましたが全く何も反応が無い。

「こいつ…逝っちゃったのかも」
私はにわかに信じ難い事実を受け止める準備を始めました。


情報収集

それから、「修理」となった場合どのくらいの費用がかかるのかを調べ始めました。


調べると、「iLab PC Factory」さんという名古屋のiPhone専用修理屋さんがある事を知りました。
ここは良心的価格でiPhoneの修理を行われているようで、SoftBankへ持ち込んだ場合の修理代金との比較表がありました。


http://ilab.cc/hikaku.html


今回の私のケースを考えると、3Gを発売当初に購入して既に2年近く経過している事もあり、「バッテリー切れ」が妥当な線ではないか、と考えました。
500回の充電くらいとうに行っているはずです。


そうした場合、このiLab PC Factoryさんに修理依頼した場合、4800円で済みそうです。SoftBankで行うと9800円かかります。
送料を考えてもiLabさんだと6000円弱で済みそう。希望的観測ですが若干の光が見えてきました。
ちなみに私のiPhoneJailBreakも行っていましたので、全く電源が入らない状態とはいえSoftBankでの修理となった場合そのあたりもどう響くのか気になっていました。


しかしiLabさんへ依頼すると仮定した場合、名古屋へ送付して戻ってくるまでに最短でも2日はiPhoneが無い、つまり携帯が無い状態になってしまいます。(それでもここの修理対応はかなり迅速なようですが)

これはやはり痛いので、他の方法も考えました。


嫁のiPhone強奪

運良く我が家は今年に入り嫁もiPhoneにしていました。
もちろん私の3Gより数倍機敏な3GSです。

これを自分のものにする方法はどうか。


良いアイデアだと思いました。
USIMを交換すれば、私の物として問題無く使えるはずです。
嫁はiPhoneにする前の携帯をまだ保管していたので、それを使えば問題あるまいと考えました。


そもそも、世間的には次世代iPhoneの発表を今か今かと待っているような時期です。
もはや使命を終えんとしている3Gに高い修理代を払うなど、愚の骨頂としか思えません。


「嫁の3GSを奪う」


シナリオは組み立てられました。


SoftBankショップへ

一切の熱を放たなくなったスマートフォンの残骸を、一筋の奇跡を信じて充電器に刺したままその日は眠り、翌日SBショップへ駆け込む事にしました。


翌朝いつものようにiPhoneを手に取りましたが、やはり昨日の状態のまま、全く反応はありません。


あきらめて事情を嫁に相談、「金がかからない方法」が選択の第一義である嫁は自分の3GSを私のものにする事をしぶしぶ了承し、すぐにSBショップへ向かいました。


ショップで動かなくなるまでの一切を説明すると、店員は確認の為にiPhoneを裏に持って行き、しばらく何かしていました。

結果はやはり、「全く反応がありません」
私が「バッテリーが切れているのではないか」と伝えたところ、バッテリー反応も調べてみたが、全く何の反応も示さない為、本体の故障の可能性が非常に高いとの事。

どういった対応になるのか確認したところ、「保証期間外の修理対応」となるとの事で、22,800円がかかるとの事でした。


この時点で「修理」という選択肢は消え去り、私は昨晩計画していた内容を提案しました。


計画実行にかかる費用

一通り説明すると、店員さんから以下のような説明がありました。

  • 嫁のiPhoneと私のiPhoneUSIMを差し替えて使用する分は当然問題無い
  • ただし、嫁が機種変更を行うという事になるので、事務手数料が必要
  • 更に、「wifiバリュープラン」から契約更新月以外での変更になるので、違約金が必要


嫁はiPhoneの契約の際、「wifiバリュープラン」という通常のパケ放題プランよりも安いプランに加入しており、このプランは2年間の縛りがある為、契約更新月以外での解約は9985円かかるとの事だった。
※以下のYahoo!知恵袋の問答が詳しい。

wi-fi バリュープランってお得なんでしょうか? - 3月中iPhone3Gsを買おうと思... - Yahoo!知恵袋


更に事務手数料が1995円。合計11980円。
支払いは次回請求に追加されるかたち。


これは思わぬ出費で流石に嫁の形相もみるみる悪化していたが、なんとか説得。この方法で進む事にした。

※ちなみに近い将来私が新型iPhoneに変更して、再度3GSを嫁のものにした場合は、事務手数料1995円のみでOKとの事だった。


復元と同期

事務処理を終え、早速嫁の3GSに刺さっているUSIMと、私の3GのUSIMを差し替えた。
これで3GSは私の電話番号となり、同時に@softbank.ne.jpアドレスも設定された。

この時点ではもちろんアプリ、メールの設定、その他のデータは全て嫁が使っていた状態で、電話とsoftbank.ne.jpアドレスのみ私のものが設定されている。


自宅に帰り、以下の手順で復元及び同期を行った。

  • 嫁のPCにiPhone3GSを接続し、入っているデータを全て同期。
  • そのまま「復元」で工場出荷時の状態に戻す。
  • 私のPCにiPhone3GSを接続し、「復元」でデータの同期を行う。


これで、嫁のデータは母艦に保存され、私のiPhone3Gに入っていたデータは最後に同期した時点のものに復活した。


次回嫁に3GSを返還する時は、同様の手順で行えば良し。


まとめとおまけ

もうすぐ2年が経って新型が出ようとする時点での故障に何らかの意図を考えずにはおれないほどの衝撃をうけましたが、やはりいつ故障しても良いようにAppleケアに入っていた方が良いのかなと思ったりしました。(とはいえやはり高いので多分入らないですが。。)


話しは変わって最近サービス開始された「ホームアンテナ」に同時に申し込んで来ましたが、「YahooBB」以外のブロードバンド契約の場合工事開始が9月からとの事で、私はフレッツ光だった為、おそらく年内はかかりそうな見込みとの事。

無料なので待つ事にしました。
工事は既に相当混み合っているとの事で、自宅で電波が入らないとお嘆きの方は早めに申し込んではいかがでしょうか。
SoftBank


…しっかし3GS早いっすね。

2010/08/09 追記

長崎原爆投下のこの日、久々に引き出しの中に眠っていたiPhone3Gの亡き骸を見つけ、なんとなく母艦であるmacbook proに接続しました。すると…

「充電中」の画像が表示されているではありませんか!

全く反応していなかったあいつが、復活している?
はやる想いを抑え、暫く充電した後、再起動してみました。すると…

復活。

あの騒動は何だったんだろう。SBに払った万単位のお金は…。
悔しさ等がこみ上げますが、冷静に考えるとこいつはまた同じ謀反を起こすかもしれません。

しばらくiPodTouchとして家庭内でwifi専用端末として頑張ってもらう事にしました。
さていつまで持つやら。